- タイトル: コーパス分析システムの公開と日本語教育・日本語研究への活用
- 発表者: 山本裕子(愛知淑徳大学),本間妙(同),川村よし子(東京国際大学),小森早江子(中部大学)
- 要旨:
筆者らは,自ら収集したデータを自由に取り込んで活用できる操作の平易なコーパス分析システムCo-Chu(以下「Co-Chu」)を開発し,今回,一般公開を開始した。Co-Chuでは,教師自らが集めた日本語学習者の作文や会話文等のデータをアップロードし,キーワード検索,コロケーション分析,複数データの比較等のテキスト分析が可能なウェブ・アプリケーションシステムである。データには必要に応じてタグを付すことができ,そのタグの検索も可能である。また,学習者の作文や話しことばを含んだテキストをそのまま形態素解析すると誤解析を生じることも多いが,タグを活用して誤解析に対処する仕組みも整っている。Co-Chuでは,利用者が各自のデータをそれぞれの目的に合わせて活用して,多様な試みを行うことが可能である。本発表ではCo-Chuの概要を示すとともに,日本語教育,日本語研究での活用例として,作文指導,日本語教師養成課程,日本語研究における3つの実践例を紹介する。 - PDF ダウンロード: こちら