2018年11月25日 2018年度日本語教育学会季大会 (ポスター発表)

  • タイトル: 話し言葉や誤用の含まれたテキストに対応可能なコーパス分析システムの開発
  • 発表者: 山本 裕子 (愛知淑徳大学), 川村 よし子 (東京国際大学), 小森 早江子 (中部大学), 本間 妙 (中部大学), ラニガン マシュー (LendingHome)
  • 要旨:

    本研究は,話し言葉や誤用が含まれたテキストの分析が可能なシステムの開発を目的とする。日本語教師が分析対象とするテキストには,縮約形や言い間違え等の含まれた日常会話や,学習者の作文のように誤用の多い文章などが含まれる。また,自らが集めたデータをもとに分析したいという要望もある。筆者らは自らのデータをもとに言語分析ができる簡便なツールとして,コーパス分析システムCo-Chuの開発を進めている。適切なテキスト分析を行うには,基礎データ,形態素解析を可能にするタグ付け,形態素解析,の3つの統合が必要である。そこで,Co-Chuに話し言葉や誤用を含むテキストであっても適切な形態素解析を行い,言語分析ができる仕組みを整えることにした。本発表では,不適切な解析を修正することが可能な【Edit】機能を中心にシステムを詳しく紹介し,運用実験の結果について報告する。なお,共同研究者としてラニガン・マシュー氏(LendingHome)の協力を得た。

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